何かを口にしようとしたその仕草に慌てて自分の言葉を重ねて止めた。 「これだけ聞いて欲しいの。あの日気付けなくてゴメン……だけど」 不思議と口から出る言葉が詰まること無く止まらない。 「私、違ったの。春樹に対して感じていたのは……本当は」 息を吸い込んで、大切な言葉を吐き出そうとしたその時 懐かしい腕の中に包まれていて……背中にがっしりと回された腕から体温が零れていて 声を遮るように、周りの目なんて気にせずにキスを落とし、低い声で呟いたのは……