「帰って来てくれるの?」 「そっちがいいなら」 やっぱり春樹の前にいるように素直にはなれないけれど……それでもちゃんと向き合う為に、久しぶりに家へと帰る。 そこにいたのは……月日が解決してくれたのか、あの日よりも穏やかな表情をした家族の姿だった。 「……ただいま」 「おかえりなさい」 何をしていたかなんて聞かないで、それなのに夕飯にと作られた食事が私の大好きだったオムライスだったから…… 胸に少しだけぬくもりが戻ったような、そんな気がした。