そして、4ヶ月。 私は、寂しい雰囲気を漂わせた、春樹の収監されている刑務所の前で……立っていた。 何も持たず、ただ扉を見つめて 愛する人の帰りを迎えようと。 一人で行きなさい、そう言ってくれたマスター。 だから、彼をこうして出迎えるのは私しかいない。 一人ぼっちな私と一緒。 心が求めるままに……また二人で。 強い風が肩よりも少し伸びた髪の毛をすくい上げ、その向こう側に人影が映った。