そんな私を見て目を細めると、更に声を小さくして囁くように耳元へと告げられたのは…… 「凛ちゃんが病気だと思っていたのはね、実はドラッグのせいだったんだ」 「……どういう意味ですか?」 突然過ぎる言葉に思わず身を硬くした私へ マスターは、ぽつりぽつりと全てを話してくれた。 私に起きていた発作は、実は禁断症状だったという事。 私が睡眠薬だと思って千波さんから貰って飲んでいたのが、ドラッグだったという事。 そして…… それが春樹の傷害事件の理由なんだと。