マスターに眠れなくて飲んでいたって薬を見せたら、それからここにいるように言われて……。



素直に従ったのは自分の体が自分のものじゃないみたいだったから。



急に動悸がしたり、そこにいない筈の人が見えたり……



「凛ちゃんは今ちょっと体調を崩してるから、そんな状態じゃ春樹に会えないよね?」



優しくそう言われて素直に頷いた。



時々発狂しそうになる自分、こんな姿絶対に見せたくないから。



もっと考えなきゃいけない事があるような気がするんだけど、定期的に訪れる発作が辛くて、それ以上何も考えられなくて。



気が付いたら、優しいマスターとその奥さんに甘えたまま3ヶ月の月日が過ぎてしまっていた。