【凛SIDE】



その頃凛は……春樹の紹介で働き始めた店の2階の窓からぼーっと外を眺めていた。



春樹に会った次の日。体が思うように動かなくて、それでもなんとかお店に辿り着いた時、蒼白な顔をしていたマスター。



「凛ちゃん……何か聞いてる?」



「春樹からですか? 昨日から連絡取れなくって。忙しいのかな?」



そんな会話をしていた所までは覚えているんだけど。



そのままフラフラと倒れてしまって……それからずっとここにいる。



なんだか私……おかしいみたいなんだ。