「俺の大切な人に何してくれてんの?」 その一言で、千波は全てを悟ったような顔をする。 「そっか、春樹は王子様って事ね」 酔っているのか、いつもよりも高いテンションが更に胸をざわめかせて……。 「ふざけんな」 「人としてやっていい事といけない事の区別もつかなくなったのか?」 そう、千波はそんな奴じゃ無かった。 お前をそう変えてしまったのは……俺なのか?