軋む靴底を鳴らしながら、階段を一歩一歩下って…… 俺の足が辿り着いた先は、最近千波が出入りしていると噂の一軒のクラブだった。 大音量に派手な女達。 正直……頭が痛い。俺にはやっぱり静かな、あの店が落ち着く場所で……隣にいるのは静かに笑う女がいい。 さて、標的は見つけた。 何も知らず、人を一人潰そうとしている千波の姿。 自首するなんて思ってない。 ここまで来たら……逮捕覚悟で引きずり出すまでだ。