「今日も店来るだろ?」



「もちろん」



やはりどこかだるそうなその声は、薬のせいだとしてもどこか可愛らしくもあって……壊してしまうぐらいに抱き締めたくなる。



触れても触れても足りないなんて……



飽く事のない愛情があるなんて……知らなかった。



漠然と



もう、凛と会う事が無かったとしても……俺はもう他の寂しい奴にはなびかない様な、そんな気がした。