この袋の中身は千波が売っていたドラッグの残りでほぼ間違いない。 もし、それを凛が隠すようだったら自ら薬物を手にしたという事。 そうじゃなかったという事は……アイツはやっぱり何も知らないまま。 今疑われるわけにはいかない。 だから、今日からは飲むな……なんて言えない自分に腹が立って 一人になった後、コンクリートの壁を殴りつける。 「くそっ!!」 怒りの矛先を向ける相手は分かっていたけれど、今はこれしか出来ない自分を抑えられずにいた。