それを、千波に教えられた。 アイツがおかしくなったのは俺のせいで、やってる事は間違ってるとはいえ……あの細い体を突き動かしているのはきっと愛情で。 そんな愛情を、俺はあっさりと突き離したんだ。 しかも、何度も……何度も。 それなのに、アイツは変わった。 凛を許して、俺達を応援すると言い出した。 あんなに強い女だとは思わなかった。 いや、弱くても……優しくて人を想えるようになった千波を俺は知っているから ……だから気付くのが遅くなったんだ。