知られた以上、春樹は私と凛を離そうとするに違いない。



春樹の行動を知る為にも……それはあまり歓迎出来ない。



と、なると……



溜息が零れる。



嫌だけど……しょうがない、か。



表向きは凛と仲直りをして、二人の心を油断させよう。



バカみたいにお人好しの春樹と、寂しがりな凛。



突き放すなんて、出来ないハズ。



「そうしてから……」



一人、青白い指を折って脳内で今後を計算した。