その日、私はガヤガヤと賑やかい路地裏の一角に落ちていた。 誰からも振り向かれる事無く、膝を抱えてうずくまる。 学校にも、この夜の街にも私の本当に居場所なんてなくて……。 居候している千波さんの家に帰る気にもならずに、ぼんやりと目の前を歩く人々を眺めていた。 私の目には皆が全て幸せそうに映る。 腕を組んであるくカップルはもちろん、ナンパをしているお兄さんだって、急ぎ足で終電を目指す酔っ払いだって 少なくとも私よりはちゃんと笑顔だ。