「姫、ちゃんと話そう。」

颯大はなんとまあ女子トイレの前で待ち伏せしていたみたい。

咲希はさっと顔を青くして、咄嗟に颯大の腕に噛み付いた。

驚いて手を離したすきに、咲希は脱兎のごとく駆け出した。

颯大も急いで追って行く。