咲希は私に背を向け、首の後ろのタグを見せてくる。 そこには咲希の字で、『家着用』と書いてあった。 何だかもう何も言う気になれなくて、私は靴を脱ぎ、咲希の家に上がった。 「おじゃましまーす…。」 「どうぞ!!…って私しかいないけど。」