「でも近いって言ってもねえ。私達はバスじゃないと…。面倒になるよね。」

「そうだね。…本当、どうなるのかなぁ。」

河北が無くなるなんて簡単には信じられないけど、事実なんだと思うと、やっぱり寂しかった。

そんな沈みがちな空気を吹き飛ばすように、咲希は明るく言う。