そうだよ。私がトウマさんを好きだなんて、ただの幻覚。

私、疲れてるんだね。きっと。

「あー…ほら、学校祭?何か面白いことあんの?」

話を変えるように、トウマさんは急にそんなことを言う。

私もこの流れは嫌だったから、トウマさんの気遣いを有り難く思った。