咲希だってそう。

頑として脱がなかった制服を、私のために脱ぐ。

それは…『オマケ』のために出来ることじゃ無い。

「ハナっ!」

大根飴の袋を握りしめて、私は振り向いた。

『オマケ』じゃない私が、今初めて咲希と向かい合う時がきた…。

夏 12章に続く