私の頭の中では、大見さんの言葉が渦巻いていた。

無個性な道化師か…。

私が『私』でいられるのは、結局咲希の隣にいる時だけ。

それって、完全にオマケじゃないの。

私は小さく笑って、屋上を目指した…。