屋上への階段を一気にかけ上がり、扉を開けた。

名桜の屋上に、トウマさんの姿が見えた。

「トウマさんっ!」

「おー、おせーぞ!」

トウマさんは笑って私に言う。一体どれくらい待たせたんだろう。

「急いで上がってきたみたいだけど、すぐ降りるぞ。」

「ああ…。そうですよね…。」

また階段を降りるのか…。一気に上ってきたから少し疲れた。

だけどトウマさんをこれ以上待たせるわけにはいかない。急ご…。