制服姫

考える振りをして、空を仰ぐ。
今日も空は変わらない…。

あ。

「ごめん、私ちょっと行かなきゃ…。」

「えっ…。…わかった、じゃあ私颯大達の所行ってくるから!」

咲希はそう言って、急いで弁当を片付け、颯大達の所に向かった。

颯大は快く受け入れたけど、恵美達はすごく迷惑そうなのが遠目からでもわかった。

私も弁当を片付け、走って校舎に入った。
思えば、咲希は私が渋ってるの見越して、あっさり私を誘うのやめたんだよね…。

咲希に悪いことしたかな、と思いつつ、私は屋上へ向かった。