制服姫

「木下…。もう見えないぞ。」

「でもそこに死体あるんでしょ!もう…何で見せたの…。」

「ったく…。」

西原くんは私の肩を抱き寄せ、そのまま半ば私を引きずるように歩く。

私はとにかく怖くて、西原くんにしがみついていた。

しばらく歩いて、西原くんが肩に回した手を放す。そして懐中電灯をつけた。

「ほら、もう結構遠ざかった。死体なんて見えない。」

私は辺りを見回し、さっきの場所と違うことを確認した。
そしてやっとほっとした。