制服姫

「いこっか。」

「おう。」

林の出口に向けて、再び歩き出す。
あと半分あるのか…結構遠いなあ。

「木下も悪いやつだな。他人の願い事見るなんてさ。」

「願い事を見てたんじゃないよ。名前があるか見てたの!…でもさっきの願い事可愛かったよ。
“好きな人と両思いになれますように”だって。」

「しっかり見てるじゃん…。」

「まあ誰かわかんないんだし大丈夫だよ。
…でも…恋かあ。青春だなあ…。」

「なあ、恋と言えばさ…。俺、気になることあるんだけど。」

「…あれ…。私もあるよ。…まさか…。」