だから、とぶ


そんな時、私はがむしゃらに自転車をこぐ。

全部ふっとんじゃえって心の中で叫びながら。

私以外消えちゃえって心の中で震えながら。



右足に力を入れる。

左足に力を入れる。

右足に力を入れる。

その繰り返し。



どこか知らない国に行きたい。



何もない世界に行きたい。



無理だって知っている。

だから、それを願う。



無理だって分かってる。

だから私は、自転車をこぐ。