「凜〜…!!おはよ!」


「おはよう!瑠美★」



アタシは今日も元気に登校した。


でも、前と少し違うのは…



「げ…また東亜と登校かよ〜!」


「うるさいな風雅!」



横でちゃかす風雅にアタシは今日も吠える。



あの日のあと、きちんと風雅を振ったアタシは


東亜と付き合う事になった。



まぁ…



付き合うって言ってもあんまり変わらん気がするけど…。



でも…。



「じゃあアタシ達先行くな〜?」


「うん!」



風雅と雷聖と瑠美はそう言うと、校舎の方へと行ってしまった。



「じゃあ、アタシ等も行こっか?」



アタシがそう言って振り向くと、唇に何かが当たった。



へ……?



アタシの思考回路は止まったまま。



東亜はアタシにキスすると、放心状態のアタシの手を引いた。



「じゃあ、行くか!!」


「ッッ…!?」



こ…こんのぉ〜!



「ボケ東亜!!」



ボコッ…!!



「痛ッッ!?」



アタシのカバンが少しへこむと同時に、東亜の悲痛な声が門の前に響いた。



やっぱりこう見ると、



アタシ等の関係は、今までと少し変わった。



ううん。



大分変わった。



でも…


東亜をこうやって叩いていても…



アタシは毎日笑顔で過ごせる。



東亜が隣にいる限り…


それはずっと続いていくんやと思う…。




アタシ等のこんな


少し?不思議な関係は…



まだ始まったばっかりや。




東亜…。


言葉にするのは
恥ずかしいけど…



大好きやで…?





――――――END―――――――