時代魔レヂスタンス


翌朝、七時半に家を出た。
すると、朝帰りのキヨミちゃんと出くわした。

珍しく、いや初めて、きちんと化粧をしている私に驚いてキヨミちゃんは目をまるくした。

「どこ行くのさ?」
「新宿とか……ぶらぶらと」

そう答えた私に、キヨミちゃんはニヤリと笑ながら

「頑張りな」

と、肩を叩いて言うと、アパートの階段を高いヒールの音を鳴らしながら上っていった。

彼女からは、褪せることのない香水の香りがした。