東京、新宿駅

長い長い東京への一人旅を終え、改札を抜けると、キヨミちゃんが私を待っていた。

いつものように明るい髪を派手に巻いたキヨミちゃんは、雑踏する駅の中でも異彩というか、美しい輝きを放ち、珍しくきちんとした格好で私を迎えてくれた。

キヨミちゃんは微笑みながら私に目配せすると、何も言わずに外へ出た。