暴れる二人の男たちに、店内の観客のボルテージも上がっている。 ミノルと白井が二人を制しても、拳でただ殴りあっている。 それはまるで焦燥感と不安とが、行き場を失ってお互いがお互いを傷つけているようだった。 耳をつんざくのは、マイルスの暴力的なペットでもなく、乱暴な罵声と悲鳴。 その中で私の悪い感情は涙に変わって、とめどなく溢れ出し、男たちの傍らではばからず、泣いた。 もう……終わりだ。