「かりん行こう。」 ドアを開けて私は驚いた。 その年2度目の雪だった。 隼人くんが言ってた通り。 柊くんのアパートの2階から下る階段には、すでに雪が積もっていた。 この日の雪を絶対忘れない。 きっと忘れることなんてできない。 そんな予感がするぐらい綺麗だった。 柊くんの家から駅まではけっこう遠かった。 駅から遠いほうが家賃が安いからだって柊くんが言ってた。 途中で商店街を通った。 初めて私がこの街に来た時歩いたとこだ。