「何言ってんの。 男だけじゃむさ苦しいから。 かりんいたほうが断然楽しいよ。」 迷惑になっていないなら…。 居心地のいいこの場所にいてもいいかな。 「そんな心配しなくていいからさ。」 そう言って柊くんはにこって笑ったんだ。 柊くんの家は、6畳1部屋に3畳の台所がついた1Kのアパートだった。 築数十年のボロアパートは、隙間風が吹き抜けていた。 暖房があんまりきかなくて、めちゃくちゃ寒い部屋。 部屋の真ん中に置いてあるこたつにみんなで入っていた。