「近いと判明したとこで、最寄り駅まで送っていきます。」 「…ありがとう。 でも、なんで今日に限って?」 「大剛に 『女の子はちゃんと送らなきゃダメだ』 って言われたんだ。」 子犬みたいに柊くんが言った。 この時、私はまだ大剛さんを知らなかった。 柊くんの話によく出てくる大剛さんは、柊くんのお兄さん的存在の人みたい。 「会ってみたいな。」 って言ったら、 「じゃあ、今度みんなで遊ぼう!! 俺の家来なよ!!」 なんて柊くんの家に行けることに。 ラッキー。