柊くんは別れってのが嫌だったんだ。 すぐに帰ってくるノリのまま出発したかったんだ。 ドアノブに手をかけて左手を振った。 「いってきます。」 私も笑顔で手を振った。 「いってらっしゃい。」 バタンッ ドアが閉まると、私たち3人は静まり返ってしまった。 しばらくして圭祐くんが私に言った。 「かりんも柊と一緒に行っちゃうんだろ? 大剛も遠く行っちゃったし、急に3人も抜けると寂しくなるな。」 その言葉に隼人くんも頷いた。