『でもな…売名行為に使われるんだよな…そう思うと…』


シュンはまた考え込んだ。


『う、歌いたい!!』


レイナは突然大声で言った。


『レイナ!?』


全員驚いた。


『利用されても良い。一人でも多くの人たちに私たちの歌を聴いて貰えるなら…私は歌いたい!!』


レイナはメンバーに訴えた。


『そう…ね。何よりも歌える事を喜ばなきゃダメよね、レイナ』


里菜はレイナの頭を撫でて言った。


『小林さん分かりました。俺たちその話を引き受けます。是非やらせて下さい』


シュンは真剣な顔で言った。


『よし、分かった。ただし約束しろ…一人でも多くの人の心を掴んで来い』


小林誠吾はきっぱり言った。


『はいっ!!』


メンバーは声を揃えて言った。


『また詳しい事がわかったら、報告する。お前たち…今日もライブハウスでライブがあるだろ?頑張って来い』


小林誠吾はメンバーにエールを送った。


そしてフレンズは今日もライブハウスで歌い…次々と人の心を掴んで行ったのだった。