「くそッ 何故邪魔したんだ、同胞よ!!!」 「ッ・・・ コイツは 俺のなんだよ」 シークは苦しみながらも ルゥを抱き締め 彼女の顔を隠した。 彼女たちは 他の者に、顔を見られるわけにはいかないから。 『バカが・・・!!』 ボクのことなんて 放っておけばいいものを! 彼女はすぐに手套(シュトウ)を外し、 未だ流れ続ける大量の血を止血しようと 傷口を手で押さえる。 彼女の肌白い手は 真っ赤に染まってゆく。