友人が私に彼氏を紹介した。

なんて嬉しそうなんだ。

私はこの前彼氏とケンカ別れしたというのに…。

この友人にたくさん悩みを相談したというのに…。

まるで、あてつけみたい。

大した彼氏でもないのに…。

と、なんだかモヤモヤしてきた。

友人といっても所詮この高校時代だけの友人だ。

この友人を心から好きなわけではない。

そんな保険めいた言葉を並べて。

「私、あなたが好きかも」

ちょっと胸元のあいた服で友人がトイレに行っていない時。

友人の彼を誘ってみた。

あえて、申し訳なさそうに。

「こんなのいけないけど気持ちは止められない」