FAKE‐LAKE

ニールが一人でぶつぶつ言っていると、お兄ちゃん独り言多すぎとまた妹たちに笑われた。

「シアナさんはお兄ちゃんと違ってカッコイイもん、モテるに決まってるじゃない」

おまけに余計な一言まで頂戴する。

「へいへい、どうせおれはモテませんよーだ」

寝っころがっていじけてやる。ふててやる。拗ねてやる。

すると、お兄ちゃんいじけてると逆に喜ばれた。なんでだ。

少しはフォローしろよ、と内心思う。モテたい訳じゃないけどさ。

「おっと忘れてた。今日の新聞」

ニールは地球儀を大事そうに棚に載せ、新聞を開く。

「今日は……“湖の妖精”?」

面白そう、と読みはじめると何故か妹たちも寄ってきた。

「リアレスクの湖に伝わる伝説……だって」

読んで読んで、とせがむ一番下の妹のためにニールは声に出して記事を読みはじめた。