FAKE‐LAKE

「お前が……そうしたいなら」

「“したいなら”?」

レイは博士の本心を試すように嘲笑う。

「一息に楽にする、なんて生易しい方法で済むと思ってるんだ?」

博士はじっと俯いたまま動かない。

長く重たい沈黙が訪れた。

「……僕はあなたを許さない」

レイの低い声が張り詰めた空気を破る。

「一生、いや死んでもあなたを許さない。絶対に」

ああ、と博士は小さく頷いた。

復讐に燃え、レイに残虐な扱いを繰り返した過去。どんなに時が流れてもそれは消えることはないのだ。どんな最期でもそれに甘んじよう。

レイは博士をじっと見つめた。

以前と全く違うその表情から、博士が本当に変わった事、自分に対する酷い扱いを心から悔いている事を感じ取り、彼はここに来た本論に入ることにした。