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リアレスクの近隣国ソニア。
豊かな自然に恵まれ、季節感のはっきりした国だ。春には様々な花が一度に咲き乱れ、冬にはこの地方には珍しく雪が降る。
レトロな建物が建ち並ぶ街中は景観も良く、運河沿いにある美術館や娯楽施設等は観光地として有名で、季節を問わず沢山の人が訪れる。
街の真ん中をつっきる大きな通りがある。通称“噴水公園”。
その通りの所々にある屋台には、朝早くから沢山の人が行き交う。
そこで朝食を済ませ、昼食を買って仕事に向かう作業員。登校前に屋台に寄る学生。
屋台で買ったコーヒーとホットサンドを頬張りながら行き交う人々を眺め、時々紙に何か書き付けている詩人。
脇に置いたハムサンドを野良猫に食べられている事に気づかないほど、本に夢中になっている若い女性。
コイン一枚で似顔絵を描いてくれる画家志望の若者。奏でる音色一つで風の匂いを変えてしまうバイオリニスト。
たった一人から拍手をもらえただけで顔をしわくちゃにして喜ぶパントマイム演者。
世の中、本当にいろんな人がいる。だからこそ人生楽しいんじゃないか。
ここで屋台を開いて十年経つ中年の男性は、そう言って豪快に笑う。



