FAKE‐LAKE

「どうせ乗り物に乗らないんだろ。遊園地に来てるくせに」

「うん。僕、体弱いからね」

「嘘つけ。怖いんだろ」

「違うよ! もう、失礼だなぁ」

体弱いのは嘘だけど、とアルは笑った。カフェオレを一口含み、幸せそうな表情をする。

「あ、そうだ」

ビリーは作業台の引き出しからごそごそと何やら取り出した。

「この間お前が考えてくれたデザインのピアス、完成したぞ」

「え、早ーい」

見せて見せて、とアルはキラキラした瞳でビリーの手元を覗きこんだ。

碧い丸ビーズと薄水色のカットビーズが透明の小さなビーズを挟んで交互に連なっているロングピアス。

先端にはブルーの羽根。それはビリーが考えてつけたのだと言う。

「すっごーい! 綺麗!」

羽根がカッコイイね、と褒められてビリーは得意そうにポーズをとった。