FAKE‐LAKE

「シ……シアナ?」

びくびくしながら振り向くと、懐かしい深い青色の瞳が目に映った。少し伸びた金髪。

「シアナがなんでここに……」

自分で言ってから気がついた。

シアナはロスタナのスパイだったんだ。もともとアンジェやレイを捕まえるためにリアレスクに来たんだよな。

ニールの表情が暗くなる。

「ニールこそどうしてここにいる」

「友達だからさ」

ニールはシアナの問いに無愛想に答えた。助けに来たとは言わない。

「なら早くどこかに逃げさせた方がいい。アンジェを捕まえにロスタナの兵が来る」

そう言ってシアナはさっとアンジェの家に入っていく。

「え、ちょ、待てよシアナ」

妙な展開についていけずぽかんとしていたニールは、シアナを追って中に入った。