「あーあ、しゃべっちまった」
自分より背の高いシアナを見上げ、男は小声で続ける。
「あんただから話したんだ。約束は守ってくれよな」
「ああ。恩に着る」
シアナは、何気に自分に親しみを感じているらしい褐色の肌の男に感謝した。
「おれさ、ホント言うと基地の奴ら好きじゃないんだ」
男は足元の小石を蹴った。恐らく本音なのだろう、仕事の時と口調が違う。
「なんて言うか……なんて言うか好きじゃないんだよ」
適当な語彙が見つからないのか男は同じ言葉を繰り返す。
「それは分かる気がするな」
シアナは溜息まじりに同調した。
力のある者の言うことが絶対な世界。それに反する個人の考えや意見は許されない空気。
「でも仕事だしさ。ほら、おれ頭悪いだろ? だからこんな仕事位しか出来ないし、選べる余裕なんか無いし」
家族を食べさせるためにはさ、と男は空を見上げる。
悲しそうな横顔が彼の貧しい暮らしを物語っていた。
自分より背の高いシアナを見上げ、男は小声で続ける。
「あんただから話したんだ。約束は守ってくれよな」
「ああ。恩に着る」
シアナは、何気に自分に親しみを感じているらしい褐色の肌の男に感謝した。
「おれさ、ホント言うと基地の奴ら好きじゃないんだ」
男は足元の小石を蹴った。恐らく本音なのだろう、仕事の時と口調が違う。
「なんて言うか……なんて言うか好きじゃないんだよ」
適当な語彙が見つからないのか男は同じ言葉を繰り返す。
「それは分かる気がするな」
シアナは溜息まじりに同調した。
力のある者の言うことが絶対な世界。それに反する個人の考えや意見は許されない空気。
「でも仕事だしさ。ほら、おれ頭悪いだろ? だからこんな仕事位しか出来ないし、選べる余裕なんか無いし」
家族を食べさせるためにはさ、と男は空を見上げる。
悲しそうな横顔が彼の貧しい暮らしを物語っていた。



