FAKE‐LAKE

ニールは怪訝そうな顔でアンジェを見た。

「どういう事だ? お前のせいじゃないだろ、レイがいなくなったのは」

アンジェは耐え切れず、床に崩れ落ちた。何か言っているようだが、しゃくり上げながら話すので何を話しているのかニールには全然わからない。

ニールはしゃがみ込み、アンジェの肩を優しく叩いて言った。

「気が済むまで泣けよ、話は後だ」

顔を上げたアンジェはニールにしがみつく。声を抑え、肩を震わせて泣くアンジェにつられてニールの目から涙がこぼれた。




「あの日、薬が無くて僕は調子が悪くなったんだ」

依頼人から聞いた事をニールがアンジェに話した後、アンジェは水曜日に起きた事をニールに話し出した。

「もう死ぬかなと思った。正直駄目だと思った」

アンジェは真っ赤な目を擦りながら言う。