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リアレスクの町外れ、宿屋の二階の部屋。
片腕を失ったアンジェが青白い顔で眠っていた。睡眠薬を飲んでやっと眠った彼のそばにはニールが心配そうに付きそっていた。
「教授さんはアンジェとどういう関係なんですか」
付き添いを交代するため部屋に入ってきた教授にニールは尋ねた。
「アンジェを裏切った人間……と言えばいいのかな」
教授はニールの隣に座り、話し出した。古い時計の秒針が規則的に時を刻んでいる。
「もとはウィリス・フロスト博士の助手だった。私はアンジェを兵器にするためにさらってきたんだ」
別段驚きも怒りもしないニールに、教授は全てを話した。
アンジェが自分を信じてくれて、情が移った事。博士がアンジェを兵器として完成させる最終段階の前にアンジェを隠す事を決めたあの日の事を――
「アンジェ、何か欲しいものはないかい?」
アンジェと過ごす最後の日、教授は食事をしながら彼に尋ねた。
「どうして?」
四歳のアンジェは不思議そうに聞き返す。子どもにしては異様に長い左腕が扱いづらいようで、食事中は右手しか使わない。
「おじさんはしばらくアンジェに会えないから、なにかプレゼントしたいんだ」
リアレスクの町外れ、宿屋の二階の部屋。
片腕を失ったアンジェが青白い顔で眠っていた。睡眠薬を飲んでやっと眠った彼のそばにはニールが心配そうに付きそっていた。
「教授さんはアンジェとどういう関係なんですか」
付き添いを交代するため部屋に入ってきた教授にニールは尋ねた。
「アンジェを裏切った人間……と言えばいいのかな」
教授はニールの隣に座り、話し出した。古い時計の秒針が規則的に時を刻んでいる。
「もとはウィリス・フロスト博士の助手だった。私はアンジェを兵器にするためにさらってきたんだ」
別段驚きも怒りもしないニールに、教授は全てを話した。
アンジェが自分を信じてくれて、情が移った事。博士がアンジェを兵器として完成させる最終段階の前にアンジェを隠す事を決めたあの日の事を――
「アンジェ、何か欲しいものはないかい?」
アンジェと過ごす最後の日、教授は食事をしながら彼に尋ねた。
「どうして?」
四歳のアンジェは不思議そうに聞き返す。子どもにしては異様に長い左腕が扱いづらいようで、食事中は右手しか使わない。
「おじさんはしばらくアンジェに会えないから、なにかプレゼントしたいんだ」



