FAKE‐LAKE

青い瞳のお兄さんが来たのは多分一昨日。お父さんみたいにあったかい人で、優しくしてくれた。

でも、昨日はお兄さんも兵も来なかった。もちろん博士も。

そのかわり、見たことのないおじさん――お兄さんかも知れない――が食事を持って来て、食べさせてくれた。ほとんど喉を通らなかったけれど。

それから、お兄さんは動けない僕を抱き上げて――ああそうだ、ここに連れて来たんだ。

実験が始まるんだと思ったけど博士はどこにも居なくて、お兄さんが僕の腕に何か刺して、そのうち眠くなって。

僕はどれくらい眠っていたんだろう?

レイは起き上がろうとしたが、体中が痛んで力が入らなかった。元通り横になり、ゆっくり深呼吸する。