FAKE‐LAKE

ニールは素直じゃないレイの頭をぐりぐりと撫でて言う。

「バイト代入ったら、なんか買ってやるよ」

「え、ほんと?」

目をキラキラさせてレイは聞き返した。

「うん。だから二人とも来週まで欲しい物考えとけよ。何でもって訳にはいかないけど」

「いいの?」

遠慮がちなアンジェにニールは胸をはって答える。

「もちろん。おれ、二人の兄ちゃんだからな」

「兄ちゃん!」

レイは嬉しそうにぱちぱちと手を叩いた。

「すごい! 僕、二人も兄ちゃんいて嬉しい!」

何か買ってもらえる事より兄ちゃんがいる事を喜ぶレイの笑顔を、アンジェは優しい表情で見ていた。