FAKE‐LAKE

暗くなっていく森をひたすら走る。

途中息が続かなくなり一度立ち止まった以外、レイはずっと走り続けた。

街に下りたら、ニールを探そう。小さい街だって言うからきっと誰かは知ってるはず。

突然頭上でバサバサと音がしてレイは振り向いた。

闇夜を大きなフクロウが悠々と飛んでいく。

レイは不安を振り切るように走った。

初めて人前に姿を現す不安より、アンジェを失う怖さの方が大きくて。

アンジェ死なないで。僕が戻るまで頑張って。お願い……



どれくらい走っただろう。眼下に明かりがついた家並を見つけたレイはほっとして足を早めた。