FAKE‐LAKE

「そっか……」

ニールも肩を落とした。あのシアナがいきなり居なくなるなんて、お母さんの具合はよほど悪いんだろう。

「じゃさ、一つ聞いていいすか?」

「なんだい」

ニールは“湖の妖精”のコラムが載っている新聞を見せて聞いた。

「この記事書いたの誰かわかりますか?」

所長さんはさっと目を通し、ああと手を叩いた。

「このコラムね、結構人気だったんだよ」

「で? 誰が書いてたかわかります?」

ニールは内心ドキドキしながら答えを待った。

少しだけ探偵の気分。しっかり聞いてアンジェに教えてやらなきゃ。

「シアナだよ」

「……え?」

思いも寄らない名前を言われ、ニールは耳を疑った。思考と笑顔がそのまま凍りつく。