セティは、棚の上で埃をかぶり、しばらく使われていない様子の“商売道具”に目をやった。『封印』と下手な字で書かれた紙が貼ってある。
きっとつい癖で――もしくは過去を思い出して――手にしそうになった事もあるのだろう。その決意を破らせてしまうのかと思うと、セティは仕事の依頼を一瞬躊躇した。
「で、何?」
腕組みしたアツキに再度催促され、セティは思い切って話を切り出した。
「アツキに仕事を頼みたいんだ」
「は? 仕事?」
無理無理、とアツキは笑いながら顔の前でひらひらと手を振った。
「俺、言っとくけどニワトリより頭悪いんだぜ? セティの仕事なんか手伝えないって」
ふだんなら肯定して茶化すセティが、真顔で言葉に迷っている。その真剣な表情に、アツキの笑いが止まった。
「頭じゃない。必要なのはお前の技術だ」
「は? 俺の?」
セティは頷き、“商売道具”へと視線を移した。自分の技術とは何の事か理解したのだろう、アツキの顔色がさっと変わる。
「お前に盗みだしてもらいものがある」
「ちょ、ちょっと待てよ」
アツキは慌ててセティの話を遮った。
きっとつい癖で――もしくは過去を思い出して――手にしそうになった事もあるのだろう。その決意を破らせてしまうのかと思うと、セティは仕事の依頼を一瞬躊躇した。
「で、何?」
腕組みしたアツキに再度催促され、セティは思い切って話を切り出した。
「アツキに仕事を頼みたいんだ」
「は? 仕事?」
無理無理、とアツキは笑いながら顔の前でひらひらと手を振った。
「俺、言っとくけどニワトリより頭悪いんだぜ? セティの仕事なんか手伝えないって」
ふだんなら肯定して茶化すセティが、真顔で言葉に迷っている。その真剣な表情に、アツキの笑いが止まった。
「頭じゃない。必要なのはお前の技術だ」
「は? 俺の?」
セティは頷き、“商売道具”へと視線を移した。自分の技術とは何の事か理解したのだろう、アツキの顔色がさっと変わる。
「お前に盗みだしてもらいものがある」
「ちょ、ちょっと待てよ」
アツキは慌ててセティの話を遮った。



