FAKE‐LAKE

「嘘だろ……なぁ、嘘だろ?」
 ニールは地球儀に尋ねるように呟く。
 余りにも疑う要素がありすぎる。でも、シアナが裏切ったなんて思いたくない。シアナはそんな奴じゃない。
 頭の中でぐるぐる回る事実と認めたくないと反発する感情。
 ニールは地球儀を手に取り、恐る恐る台座の裏を見た。シアナが旅行先で買ってくれたガラスの地球儀。小さな文字で書かれていたのは。
『ロスタナ製』
 決定的な証拠のように書かれた文字が次第にぼやけていく。
「シアナ……」
 ニールは膝を抱えて俯いた。ものすごくショックだ。
 もしかして、おれに優しくしてたのはレイとアンジェを捕まえる為にマークしていただけ?
 バイトを紹介してくれたのも、プレゼントも笑顔も何もかも、全部計算だったのか?
 苦しくて、涙が出た。もしかして、レイの居場所がばれたのはおれのせいじゃないのか。
「アンジェに何て話したらいいんだよ……」