FAKE‐LAKE

「まあ、ニールも年頃だからね。恋人がいてもおかしくはないよ」

「としごろって?」

リルは首を傾げて聞く。ませてはいても知っている言葉は年相応のようだ。

「リル、ニールはいつ帰って来るかな」

説明しずらいのでさりげなく話をそらし、シアナはリルに笑いかけて尋ねる。

「ええっとね、明日まっすぐ仕事に行くって言ってたよ」

「そうか、じゃ明日また来てみるかな。ありがとう、リル」

これあげる、とシアナは飴玉を差し出す。

「やった! ありがとうシアナお兄ちゃん」

子供心に憧れているシアナからもらった水色の飴玉を、リルは両手で大切そうに握った。